思うこと

お散歩練習のこと

私はつるちゃんにテッテケ歩いてほしい。
私の勝手な願い。せっかく「お外を歩くのが楽しいな」と思ってくれてそうなつるちゃんに安心して歩いてほしい。

つるちゃんは森の中の公園や広場なら楽しい楽しい。ただ、町中の、人間が出す音や動きが苦手。家の中にいて、外から聞こえてきても全然平気。外で直接触れるのが苦手。

お散歩を始めて、もうすぐ1ヶ月。
ゆっくりだけどつるちゃんのペースで少しずつ慣れてると思う。

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変な人とか危ないものへの警戒心は大事だから、こわいものをゼロにする必要はないと思ってる。だけど例えば道路を走るトラックとかバイクとか、自分の近くを走る自転車とか通行人のような、人間社会で当たり前に存在する音と動きなどは、町中をお散歩するならスルースキルを身に付けないとちょっと辛い。

つるちゃんは恐怖の対象に出会った時、立ち止まってその方向を緊張した顔で見る。

見て聞いて、これは嫌だ!逃げたい!と思ったらピョンピョン跳ねるようにリードをぐいぐい引っ張って逃げる。お耳が後ろでくっつくんじゃないかと思うくらいピンピンになる。この場合は私も一緒に逃げる。

前進も後退もせず立ち止まって固まることもある。
この場合は待つ。ひたすら待つ。
つるちゃんがつるちゃんの頭で考えて理解して、乗り越えられる可能性があるから。

子供達の幼稚園の園長先生が「子育てとは、待つことです」って言ってた。

様子を見て自分で乗り越えられるか逃げ帰るか瀬戸際の時は、「大丈夫だよ」と声をかける。
その時私はつるちゃんにべったりくっついているのではなくて、リードが少し弛むくらいの距離・進行方向側で待つ。

つるちゃんが「やっぱり無理!」とリードをぐんぐん引っ張って帰ろうとしたら私もそれに従う。

つるちゃんが大丈夫だと判断出来た時は、気持ちを切り替えたような表情で私の方に軽い足取りで進んでくる。

そうしたら「歩けるじゃーん!」なんて褒めて、お散歩再開。

ほんの数分の公園までの道のりがすごく長い。

公園には行きたいの!でも怖いの!という日もある。普段は通らないような車が通った、大きな音で工事をしていた、そんな時。そういう時はつるちゃんが自分で歩けそうなところまで巨体を抱っこして進む。

飼い主主導のお散歩にしたら、今頃スタスタ歩けていたかもしれない。
逆に野放しにでもしたらお外ひたすら楽しい!ウェーイ!な奔放な子になったかもしれない。

私のせいでスローペースで、その間にも怖いものが増えて、余計にお外を歩けないのかもしれない。

でも確実につるちゃんは私の試行錯誤とかそんなの関係ないくらいの自分の力で成長していて、公園の中は大好きで、お友達も大好きで、つるちゃんを撫でようとしてくれる人間も私が親しげに話す人は大丈夫な人と分かるようでそれほど警戒しなくなった。

散々こわいものが減るといいなとか言ってるけれど、上でもちょっと書いたけどこわいものがあるということは結構大事なことでもある。自分で危険回避出来るってことだから。

だから正しくは、こわいものではないものをこわくなくなるといいなって思う。

安全に楽しく犬らしくお外を満喫してほしい。

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